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ありがとうダニエル・クレイグ!007スペクター鑑賞レビュー

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる007シリーズSPECTRE鑑賞してきました!
観終わった後感じたのは、今作はダニエル・クレイグ007のエピローグ的な作品でした。
まるでスターが大歓声のなか、アンコールでちょっぴりパフォーマンスしてくれたような感じ。

今作だけ観た人は、スパイ映画としてははっきり言って物足りないと思いますが、ダニエルクレイグのジェームズ・ボンドを観てきたファンにとっては「よかったね、ボンド」とスパイ映画にらしからぬ、やさしい気持ちになれました。

ネタバレしそうでしない007スペクターあらすじ

ダニエル・クレイグ007第1作目『007 カジノ・ロワイヤル』では愛するヴェスパーを失い、前作『007 スカイフォール』では心を許した上司Mを失ったボンド。二人の愛する女性を失い心の闇の深い深い分に沈んでいくようなストーリーかと思いきや、ある人からの密命によりかなりイキイキしてます、テンション高め。
(『007 スカイフォール』の最後のシーンでふっきれていたのはそういうことだったのか!)

バカンスとしてメキシコ・シティに参加したボンドはMI6の任務とは関係ない密命を遂行しようとします。
この場面が予告編映像で話題になった、スタントなしの屋根ウォーキング!(予告映像9秒辺り)

正直、予告映像では「それほどすごいかな…」と思ってましたが、度肝抜かれました!
冒頭の死者の日パレードからカット割り超少なめの長回し映像で、屋根伝いから建物倒れかけシーンまで流れるような映像表現。ドッキリもびっくりの建物倒壊シーンは迫力があったけど、この一連の流れにまず「つかみはオッケー」物語に引き込まれました。

(あと、物語のはじめのはじめにお決まりのボンド登場シーン(銃口目線でボンドに撃たれるヤツ)ではなく、言葉責めだったのは意外でしたが、文字のフォントが可愛くて映画にあっていないのが残念でした)

メキシコシティーで手がかりをつかんだボンドは、ある男を探す手がかりにモニカ・ベルッチ演じるルチア・スキアラに接触します。

くちびる数ミリからの距離でいうお決まりのセリフ「ボンド、ジェームズ・ボンド」ただただ官能!
イタリアの至宝といわれたモニカ・ベルッチも51歳、ダニエル・クレイグ47歳。
おせっかいながら二人合わせて100歳近くになりますが、セクシーすぎるねっとりしたシーン。
とても熟年愛とは呼べない熱く濃厚なシーンに生唾ごっくんしそうで、静まるシアターのなか必死に堪えました…

で、ある男を調べていくうちに、「な〜んか感じるおとこが近くにいるような…」となってきて、ついには昔遊んだお兄ちゃんとボンドは御対面することになります。

それが悪の組織スペクターを束ねるオーベルハウザー。昔知っていたお兄ちゃんはなんとかなりワルになっていました、それもかなり粘着質。

これ以上語ると面白くなくなるので言いませんが、最後にひとつ付け加えると冒頭からの違和感が最後まで観てはっきりしました。
トムフォードのスーツをいつもより綺麗に着こなしていて、荒削りな行動を慎み必要最低限の無駄のない任務遂行をこなすようになっています。
本来ならクルーザーでヘリに突っ込むようなことをしていたのが、ワルサー数発で仕留めるあたり成長がみられます、
今作はダニエル・クレイグシリーズのエピローグであり、ボンド成長記でもあり、次のボンドへのバトン受け渡しがうまいストーリー展開となっていますね。

次に気になったシーンと気にならざるを得ない俳優陣についてレビューします。

塩控えめな印象の007スペクター気になったシーン

全体的にエピローグ感があって、作品半ばで「あぁ、これは手に汗握るというより、ゆったり観れるな」と思いました。
名作『バグダット・カフェ』のように、映画の一風景に人物が溶け込むような映像があり、ボンドが次第に表の社会に馴染んでいくようでした。

007映画の見せ場である迫力があるシーンは冒頭数十分のメキシコシティーが一番の盛り上がりで、そこから先は徐々にトーンダウンしていくような印象。
期待していたローマでのスーパーカー対決のカーチェイスは少々物足りない感じでした。
(素人には凄さがあまり伝わらないけど、カーレースに詳しい人が見れば唸るような撮り方をしているように見えました)
雪山シーンも小型軍用機が翼をなくしてスキーするという発想には驚きましたが、なにかもひとつ物足りなさがありましたね。

おそらく生の映像にこだわりすぎたのではないのでしょうか。

しかし少し控えめなアクションシーンも新たな楽しみがありました!
強烈すぎるキャラクターがいたからです!

007スペクター俳優陣レビュー、観終わって浮かんだのは室伏広治さん!

ボンドを執拗に追う殺し屋ヒンクス演じるのはプロレスラーでもあるデビッド・バウティスタ。

もうまんま室伏広治!
二、三カット室伏さん挟まれてもわからないぐらい室伏広治でした!

このキャラクターが強烈で、ゲームでいうボス戦の前の中ボスみたいなヤツで倒しても倒しても次のステージで出てくるのですね〜。

車が燃えても気にしない、軍用機に突っ込まれても気にしない、列車から◯◯されても気にしない?で、とにかく観終わった後に強烈に残るのはボンドでもなく、オーベルハウザーでもなくヒンクスでした!
プライベートでは再婚されたようです、おめでとうございます!


そしてやっぱり演技がうまかったのは、秘密結社スペクターを率いるオーベルハウザー。
演じるのはアカデミー賞助演男優賞を2度取っているクリストフ・ヴァルツ。
今回もノミネートされるのでは?と思う演技の連発。
笑わすところは笑わせ、恐怖を感じさせるところは目を覆うほどの恐怖を印象付ける、緩急自在の演技でした!
特に拷問シーンのおそらくアドリブのセリフと、負傷の際足の引きずり方(水揚げされたときのタコがニュルニュル動くような)は、なるほど「スペクターのマーク=タコ」だからかと唸りました!
ヒソヒソ話のシーンと、決めセリフ「クッコォー」も後からジワジワきますね。

またボンドガールのレア・セドゥは透き通るような美貌で、007スペクターの冬景色を一層冷たくさせ、雪解けまできっちり演じきっていましたね、今後が楽しみ!

残念だったのが、CとM。
Cは大人気ドラマ『シャーロック』でモリアーティを演じているアンドリュー・スコット。
一言でいうと、ただの小僧でした…

そして新Mとなったレイフ・ファインズ。
ロートル、できない上司感たっぷりで、現場に駆けつけるシーンは銭形のとっつぁんを彷彿させるガリ股走り。
次回は007よりエクスペンダブルズに出た方がしっくりきますね。

以上長々と書きましたが、観て良かったです。
スカイフォールでなぜ強引に生まれ故郷を設定に持ってきたのかよくわからなかったこと含め、ダニエル・クレイグ007すべての点が繋がって線となる作品…繰り返しになりますが全部観てから鑑賞する方が絶対楽しめます。
評価としては5点満点で前作スカイフォールが4.5なら、スペクターは4という評価です。
(今年のスパイ映画ミッションインポッシブルと比べると、今回は大差でミッションインポッシブルの評価が高いです)

欲を言えばあと10分は時間が欲しかったです。拷問と別れのシーンが編集で切られているのか「?」でした。
ヴェスパーの尋問テープを投げ捨てるシーンも、過去より未来を生きる決心をボンドがしたなら、彼女を守って生きたいというシーンもつけてほしかった…
何よりそれだけボンドのこと知っているなら、なぜ拘束した後にあの仕掛けに気づかないんだ!

ともあれ、バットマンのダークナイトのように鬱々したボンドシリーズが、雪が解け春の朝もやを感じるようなシーンで終わるのは、2006年からはじまったダニエル・クレイグ007に「お疲れさん、ありがとう」と拍手をおくりたくなるフィナーレ。
ダニエル・クレイグの今後のキャリアも007新ボンドにもうまくバトンが渡るかたちでよかった!

007スペクター次回作に出るのは誰?

女に弱いジェームズ・ボンドがこれまで描かれておらず、次回作は『マッドメン』のモテ男ドン・ドレイパー演じるジョン・ハムが起用されるのでは?と予想していましたが…


007スペクターをみて思いが変わりました。
クリストフ・ヴァルツとデビッド・バウティスタ続投ありきで、ボンドを決めてほしいです。
なんなら、スペクターの復讐をスピンオフで見てみたいです。
結局オーベルハウザーがスペクターの首領プロフェルドであるのかも分からないままでしたしね。

ボンドファミリーもM以外は全員刷新で、タモリさんみたいに「髪伸びた?」みたいにしれっと新ボンドにつなげてほしいですね。

長文お読みいただきありがとうございました!
スターバックスで2時間かけて書きました、迷惑な客です。
だんだんスタバLogoの女神がタコに見えてきたので、この辺でおしまいです。

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